1月9日

ガチャに勝ったので気分よく眠ったが、朝目が覚めてからはなんとなく気が晴れない。

昼間の気分の落ち込みは寒さと日照時間の少なさのせいかもしれないが、とにかくずっと「助けてくれー」と思っている。

誰に何をどう助けてもらえばいいのかはよくわからない。

自分が何に落ち込んでいるのかが掴めていないので、自分で自分を助けようにも、解消法がわからない。

生理前でもないのになぜこんなに落ち込むんだろう。人体、バグるな。

1月8日

29歳になった時、いろんな人から「20代最後、楽しんで!」と言われたのだけど……3ヶ月経って、「もしかして好きなものを好きなだけ食べられるのは20代までだよ、みたいな意味か!?」と気がついて戦慄している。

健康のためには、健康なものだけを食べ、毎日運動して、ストレスを溜めないことが大事、って言うけど、私にとって不健康なものを食べないことと、毎日運動をすることは紛れもないストレスだ。健康の側からNO THANK YOUを食らっている。

 

本業以外の仕事をやってみたい、と言っていたのの、候補を一つ思いついた。採点バイト。字が綺麗でないと落とされるかな……

1月7日

今日の日記何書こうかな、頭の中で考えてることは山のようにあるけど、書き残したいほどでも…まあ…ないかな…。なんて考えながら仕事から帰っていたらめちゃくちゃ転んだ。

いや、自分の名誉のために一応言っておくなら転倒はしていない。していないのだが、「降りていた階段の最後の一段のその下にもう一段あるつもりで低めに出した足が地面に勢いよくぶつかって盛大にこける」という、転びがちな自分にもあんまりないタイプの転び方で、なんだかものすごく情けなくて、急いでブログを開いた。

恥なんて、書いて消化するより他ない。

 

私の頭の中では常に新しい文章が組み立てられている。

大人になって、どうやらこれは全ての人の脳内で起きている事象ではないようだ、と気付いた。他人のリアルタイムな思考内容をすべてなぞって確かめる術は、たぶん私が生きているうちには現れない気がするから、証明はできないが。

毎秒生まれる文章は書き言葉っぽい文体ながら、基本的に自分自身の喋る声として脳内で常に聞こえている。なので、個性的な文体の小説や何かを読んだ後はしばらく脳内がその喋り方になる。文章が組み立てられていると言ったらちょっとだけかっこいいが、要するに自分で自分の思考速度を制御できず、いつも頭の中で勝手に全力疾走されている状況だ。疲れるし、何を考えていたのかもすぐにわからなくなる。

ADHDの思考のまとまらなさとか躁鬱の観念奔逸とかの"症状"には共感しかないのだが、自分がそれらの病気の診断がつくかというと、つかないと思う。つまりこれは"個性"、と思う一方で、「ADHDと診断され薬を飲み始めたら、脳内でいつも喋っていた声がぴたりと止んだ」みたいな話を聞くとやっぱり"症状"なのかもなとも思ったりする。

一度その状態を体験してみたい。どんな感じなんだろうなあ、静かな頭の中。「うるっせえ!!! なんで脳ってスイッチ切れないんだよ!!!」と叫びたくなるほどのうるささが常態だから、静けさを想像しようとするだけでもう端からここに書いているような文章がつらつらと脳内を走り出して、想像すら許してもらえない。

ただ、「薬を飲んだら頭の中が静かになって、文章が書けなくなった」という人もいるらしい。これも他人の場合を正確に理解することは難しいが、私に限って言うと、脳内で喋り続けている文章を体外に排出しないと中でパンクしそうだからというのが文章を書いている理由だ。じゃあ、薬を飲めばパンクする理由もなくなって、何も書かなくなるのだろうか。それとも、それはそれとして、といった調子にやっぱり何かを書きたがるだろうか。自分では、前者のような気がする。

などとつらつら書いている文章が生まれる過程も、実はすべてがひとつの人体で起こる電気信号の塊なんだと思うと、この世界が一番のSFなんじゃないかと思った。

1月6日

「懺悔はSNSに書かない。へこんでいる他人はめんどうだから。」

最近お気に入りの作家くどうれいんさんが「日記の練習」でそう書いていて妙に得心が行った。この人は私と1歳しか違わないのに、それをちゃんと分かっているなんて、すごいなあ。すごいしか言えないちゃちな語彙力、わお。

私も懺悔は日記に書こうと思う。ここは公開してるけど、見ようと思った人しか来られない、森の中の小屋だから、よかろう。

 

お気に入りの、と書いてから上から目線っぽいかなと、素敵だなと思っている、に書き換えたけど、やっぱりお気に入りの方が良い気がして直した。お気に入り、には好きという気持ちがちゃんと入っている気がする。

1月5日

短時間で何度も「クソ」と言う人を見ていたらすごく疲れ、悲しい気持ちになったので、自分も言葉に気をつけなければと思う。上品になりたい。でもそういうのって、なりたくてなるのではなく滲み出るものかなとも。身につけたい、品。何食べたらいい?

 

他責的な人間になりたくないのに、どうしてもなりそうな時があり、うがーっとなる。今日はちょっとネガティブ。年末に読んだ小説に出てきた社会不適合者がまさに自分のことなんじゃないかって怯えている。

悪口を言いそうになったら推しの名前で口を満足させて、なるべく綺麗で良い言葉を使おうと思った。

 

今日はティーフリーでホットティーをポット5杯、アイスティーをグラスで2杯飲んだ。妖怪異常紅茶人間。いっそ紅茶になってしまうか。液体になるのはちょっと憧れがある。

1月3日

夢から夢を渡り歩くような夢を見た。

エレベーターが降りて、降りて、ボタンを押しても止まる気配なく数字が100階まで突き進んでいくので、「これ詰みか?」と思った時点で「えいっ」と気合を入れたら起きられた。

脱出した先も夢の中だったけど。

それからは、猫の面倒を見に来たとどう見ても欧米人の背の高い夫婦が家に押しかけてきたり、人間だと思った人が青白い龍になって(辰年はもう終わったぞ)飛んでいくのを空から眺めていたり、閉店セールの雑貨店で不思議の国のアリスのポストカードが二束三文で売られているのを買わなかったり、マリオカートのコースが木造ジェットコースターだったり。

大体こういう謎の夢を見る時の「自宅」は前に住んでいたマンションだ。

夢占いをしようにもあんまりいろんなものを見たからどれをどう重み付けしたら良いのかわからない。そもそも、マリオカートの夢の意味なんて辞書に載ってないだろうし。

他にも何度か「これは詰みか?」という夢から自力で抜け出したが、詰むような夢なら最初から見たくないのですが。空を飛ぶとか楽しい夢がいいです。

 

面白い文章書ける人に嫉妬するが、そのために現在の私の100倍くらい繊細になる必要がありそうで、さすがにそれはちょっと。と思う。

 

和菓子の歴史。最初の和菓子は木の実のアクを抜いて、こねて、丸めた団子だとのこと。

アンリ・シャルパンティエは日本の芦屋発祥で、勝手にフランス人シェフの名前をブランド名にしただけで、純ジャパらしい。